スキー理論

【指導員の試験対策】スキー指導の展開<コラム2>

この記事は,スキー理論のコラム第2弾になります.コラムのまとめはこちらの記事をご覧ください.今回は,スキーヤーがターンをする理由についてお伝えしていきます.今や「ターンをする」ことを前提にすることが当たり前になっていますが,そもそもなぜ私たちはターンをするのでしょうか.

そこで,この記事では力学的なスキーの特性に基づいて,スキーにとってターンはどのような役割をしているのかを解説していきたいと思います.

★この記事の流れ★

スキー中のターン運動について
・ターンの目的
・3要素に分類
に焦点を当てて考えていきます.

今回は,意外とみんなが知らない「ターンの目的」について説明するぞい!
え…?そもそも,ターンをするのがスキーというスポーツじゃないの?
確かに,そう言ってしまえばそうなんじゃが…。しかし,じゃ。スキーというスポーツは,別に直滑降で滑り降りるだけのスポーツでもよかったはずが,今では「いかにしてターンをするか」という視点で議論が交わされることがほとんどじゃ。
確かに!スキーの用具も,ターンの質を高めるために開発されているものが多いよね。

ターンの目的

スキーヤーはなぜターンをするのでしょうか.「爽快感があるから」「方向を調整するため」などが考えられます。その中でも,1番重要なターンの目的は「スピードをコントロールするため」です.

さらに細かく見てみると,ターンによるスピードコントロールは以下の3種類によって制御することができます.

ターン弧の深さ
雪面からの抗力
雪面を削り取る量

これらの3要素は「内傾」「エッジング」により実現されます。

ターン弧

ターン弧を深くすることで,スキー板はフォールラインに逆らうような軌道を描くので,スピードコントロールすることができます.

雪面からの抵抗

エッジングの強弱を調整することで,雪面からの抵抗(垂直抗力の斜面平行成分)を増やすことができます.これにより,スキー進行方向とは逆向きの力積を生じさせ,スピードコントロールすることができます.

雪面を削る量

スキー板が雪面を削る量が多ければ多いほど,スキーヤーが受ける力積が増加し,スピードをコントロールすることができます.

まとめ

お疲れさまじゃ!スキーヤーがターンする理由は理解できたかい?
うん!確かに,ターンをコントロールできれば怖いものなしだね!
その通りじゃ。究極的には,スキーは斜面をいかにしてターンしていくかというスポーツなのじゃ。
奥が深いね。
参考文献

[1]”日本スキー教程.” 山と渓谷社(2018)
[2]”スキーの科学とスノーボードの科学.” 岡部(2017)

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